退職代行で失敗したくない人へ!リアルな事例から業者選びの方法まで徹底解説

退職代行で失敗したくない人へ!リアルな事例から業者選びの方法まで徹底解説

「退職代行を利用したいけど、失敗することもありますか」
「退職代行に失敗されたら、もう逃げ場がありません」

退職は人生において大きな決断です。決断の成功のカギを握る退職代行は、どのような失敗があるのでしょうか?前もって知っておけば、回避できるはずです。

今回は退職代行での退職に絶対失敗したくないという方々へ向けて、リアルな失敗事例のご紹介や失敗しない業者選びの方法を解説します。

退職を成功させて気持ちのいい新たなスタートを切るために、ぜひ最後までご覧ください。

退職代行で失敗しない方法はある?
  • 退職代行には7つ失敗事例がある
  • 退職代行での失敗しないためには評判の悪い退職代行業者は避ける
  • 自分の状況は隠さずに退職代行と共有しておく
  • 間違いのない退職代行を選んで退職を成功させよう!

退職代行を利用して起きた7つの失敗事例

退職代行を利用して起きた7つの失敗事例

退職代行の失敗とはいったいどのようなことが起きるのでしょうか。ここでは7つの失敗事例をご紹介します。

退職代行に任せているのに会社から連絡がきた

Jさん

退職代行のホームページに「会社と連絡を取らなくていい」と書いてあったから依頼したのに、会社から電話がかかってきた。仕方なく出たら上司に会社に来いと言われた。これって退職代行の失敗じゃないの?

退職代行は依頼人に代わって会社に退職の意志を伝えるときに「本人に連絡をしないように」伝えます。しかし退職代行の警告に法的な拘束力はありません。

良識のある会社は本人の「対話拒否」の意をくんで退職代行と連絡を取ってくれますが、ごくまれに強引に本人へ連絡して来る会社もあるようです。

こないと思っていた連絡がくると、驚きますよね。会社の連絡に対して強い強迫観念にとらわれている人は、思わず応対してしまうかもしれません。

退職代行利用時に会社から連絡きたときは、応対しなくていいです。そのかわり退職代行業者に、会社から連絡がきたことを伝えましょう。退職代行業者が依頼者に代わって対応してくれます。

会社から電話のかかってくる可能性のない退職代行
なし

退職後に会社から損害賠償請求をされた

Tさん

会社を退職した後に会社から損害賠償請求されました。損害賠償請求の理由は退職前に社用車で起こした物損事故。それを責められるのが怖くて、即日退職を依頼しました。退職完了のときに退職代行は何も言ってなかったから解決したのだと思っていました。
実はたいていの場合「退職代行を利用したこと」と「損害賠償請求されたこと」は無関係です。

会社に在職している段階で会社と法的なトラブルを起こしていた場合、会社から損害賠償請求される可能性はあります。

会社との法的トラブルに対応できるのは、弁護士のみです。退職代行を利用するときは相談時にご自身がどのような状況に置かれているか、正直に話すようにしましょう。

万が一依頼を受けられない場合でも、無事に退職できるアドバイスをくれるはずです。

会社との法的トラブルで損害賠償請求される可能性のない退職代行
なし※弁護士の退職代行なら対応できる

お金を支払ったら音信不通になった

Aさん

相談をしているときは普通だったのに、お金を支払ったとたん連絡が来なくなった。会社から連絡がこないからおそらく退職できたのだろうとは思ったけど、やはり不安で進捗を聞いてみたら2日後くらいに「退職できています」と雑な返信がきた。その後連絡しても返事はきませんでした。退職代行ってどこでもこんなもの?

退職代行の対応は、業者によってさまざまです。「退職完了まで無制限に連絡可能」や「退職後にもアフターフォローあり」といった業者を選ぶと、退職手続き中や退職後の一定期間にいつでも連絡を取り合えます。

お金を支払った後でも連絡が取れる退職代行
退職完了まで無制限に連絡可能な退職代行
退職後までアフターフォローのある退職代行

無断欠勤で懲戒解雇になった

Fさん

会社が嫌になって無断欠勤をずっとしていました。それでいまさら、辞めるなんて言えなくて業者に依頼したのに、懲戒解雇になったのはなぜ?退職代行を使ったからですか?

無断欠勤はどこの会社でも懲戒の対象です。また出勤命令を無視して無断欠勤を2週間続けると、懲戒解雇になる可能性があります。

懲戒解雇は労働契約法にのっとった正当な処分なので、基本的に退職代行が撤回するように求めるのは不可能です。

ただし弁護士や弁護士の退職代行に相談すれば、会社と交渉して懲戒解雇を撤回できる場合もあります。

無断欠勤をしても懲戒解雇を撤回できる退職代行
弁護士の退職代行

有給消化や未払残業代の交渉をしてもらえなかった

Yさん

有給も残業代もダメでした。会社に残っている有給の取得や未払いになっている残業代を払ってもらいたくても、自分で言う勇気がなくて退職代行さんにお願いしたのに!退職はできたけど、これは失敗ではないのでしょうか?退職代行にクレームいれたけど、「利用規約に書いてある」と取り合ってもらえませんでした。

どの退職代行業者でも依頼者に代わって「残った有給を消化して退職したい」「未払残業代を受け取りたい」と伝えてくれます。

しかし会社が拒否したときに依頼者の希望を叶えられるように交渉できるのは、弁護士と労働組合の退職代行です。

退職代行業者の公式ホームページ上には利用規約が掲載されており、「会社との交渉は行わない」と明記している業者もあります。

会社を相手に交渉しないまたはできない業者については、退職代行で失敗する原因は「非弁業者」!で明らかにします。

有給消化や未払残業代の交渉ができる退職代行
弁護士と一部の労働組合の退職代行

就業規定で会社を辞められなかった

Uさん

退職代行に退職のお願いして、退職決行日になって就業規定に「退職代行を通じた退職は禁止する」と書いてあるから退職できないと、退職代行から連絡がありました。その後すぐに「退職代行で退職するのは就業規定違反だから出社するように」と会社からメールがきました。会社に行ったら意外と上司が話しをわかってくれてよかったですけど、退職代行を使った意味がない。

退職代行の認知度が年々高まるにつれて、利用者も増えてきています。そのため「退職代行対策」に乗り出している会社もあるようです。

退職代行を利用するときは就業規定に「退職代行を通じた退職は認められない」と示されていないか、注意してください。もし退職代行を認めないという文言がある場合は、会社と法的に戦ってくれる弁護士に依頼しましょう。

就業規定に退職代行対策されていても会社を辞められる退職代行
弁護士の退職代行

退職の書類が送られてこなかった

Oさん

上司と話さずに退職できたまではよかったけど、2週間経っても退職の書類が送られてきませんでした。結局会社に自分で連絡して、書類を催促するはめになりました。二度と連絡することはないと思っていたので、とても気まずかったです。

退職の書類は、通常10日から2週間ほどで会社から送られてくるはずです。しかしまれに期間が過ぎても送られてこないケースもあります。

理由はおもに以下のことが考えられます。

  • 会社で手続きに手間取っている
  • ハローワークがたてこんでいる
  • 送付先の伝え忘れ
  • 会社の嫌がらせ
書類の状況を知る方法は会社に連絡するしかありませんが、一度辞めた会社に連絡するのは気まずいものです。

退職の書類が確実に送られてくる退職代行
なし※退職後のフォローをする退職代行は、書類が送られてくるまで対応可能

退職代行で失敗する原因は「非弁業者」!

退職代行で失敗する原因は「非弁業者」!

退職代行で失敗する原因の多くは、「非弁業者」なのかどうかがポイントです。

非弁業者は「弁護士ではないのに、依頼人の代理としてお金をもらって交渉や法的手続きといった非弁行為を行う業者」をいいます。

つまり弁護士が運営していないのに、交渉や法的手続きを行う退職代行は「非弁業者」です。

Bさん

一部の労働組合の退職代行でも交渉しているようですが、非弁ではないのですか?

筆者

労働組合運営の場合は団体交渉権が認められているため、会社と交渉して問題ありません!しかし最近は労働組合でも「報酬をもらって交渉するのは非弁」という意見もあることから、積極的に交渉を行わない労働組合の退職代行もあるようです

Bさん

弁護士監修の退職代行はどうですか?

筆者

弁護士監修は「サービス内容を弁護士が監督・指揮していますよ」という意味で、弁護士が運営しているわけではないのでアウトです

非弁業者に依頼すると、会社から相手にされなかったりトラブルになったりといった退職失敗リスクが大きいです。

運営元を確認して、適正な退職代行に依頼するようにしましょう。

退職代行を利用して失敗しない方法

退職代行を利用して失敗しない方法

退職代行を利用すると、どうしてもお金がかかります。せっかくお金をかけるなら、トラブルなくスムーズに退職したいですよね。

自分のニーズと退職代行の業務範囲がマッチしているかチェック

退職代行を利用して起きた7つの失敗事例でも触れた通り、退職代行は運営元や業者ごとに対応しているサービスがさまざまです。

自分がどのような退職をしたいのか明確にしてから、条件が満たされる退職代行を探すようにしましょう。

運営元ごとの対応範囲は以下のようになります。

運営元

民間企業 労働組合 弁護士
会社に退職の意志を伝える
有給消化や未払残業代などの要望を伝える
退職日の調整 ×
有給など会社との交渉 ×
未払残業代・給与の請求 × ×
損害賠償請求 × ×
会社からの訴訟対応 × ×

さらに業者ごとに独自に展開しているサービスのチェックもオススメします。

  • 無期限アフターフォロー
  • 全額返金保証制度
  • 退職届プレゼント
  • 無料転職サポート
  • 給付金サポート
上記はほんの一例です。業者ごとの付加価値を見逃さないようにすれば、より満足のいく退職ができるでしょう。

料金の仕組みを確認しておく

退職代行に相談するときに、必ず料金の仕組みを確認しておきましょう。退職代行の料金の相場はおよそ2~3万円です。しかし料金システムは業者ごとに異なります。

たとえばホームページ上では料金が安いように見えても、「実は基本料金のみだった」というケースもあります。あれこれとオプションをつけたり追加依頼をしたりしているうちに、高額な利用料金になるかもしれません。

後から追加費用を請求されるのが嫌な場合は、「追加料金一切なし」の業者をオススメします。追加料金が発生しなければ、最初に支払った料金のみで退職できるので安心です。

評判や口コミの良くない退職代行は避ける

評判や口コミの良くない退職代行は、できる限り避けましょう。

インターネット上には、退職代行業者に対する口コミや評判が数多く書きこまれています。評判や口コミは個人の感じ方による部分も多いため、なにもかもが「真実」とは限りません。

悪い評判・口コミがある原因
  • 個人の感じ方や受け取り方
  • 個人の感じ方や受け取り方
  • 本当に退職代行業者の質が悪い
評判や口コミはあくまで個人の感想なので、どの業者にも悪い評判の1つや2つあるのは仕方ないです。

また先にご説明した通り自分の要望とマッチしていない退職代行業者を選ぶと、退職代行業者側がどんなに精一杯のサービスを提供しても依頼者にとって不満足な結果になるでしょう。

この場合退職代行が一方的に悪かったのではなく、依頼した側にも非があるといえます。

だとしても退職は人生において大切な決断なので、わずかな失敗の可能性でも避けたほうがいいに決まっています。わざわざ悪い評判の多い退職代行に依頼するようなリスクをおかす必要はないです。

相談時に自分の置かれている状況を隠さずに話す

ご自身の置かれている状況を正直に話せば、多くのトラブルが避けられます。

  • 有給消化ができない
  • 未払残業代・給与が受け取れない
  • 損害賠償請求に対応してもらえない
  • 懲戒解雇にされる
  • 就業規定のせいで会社を辞められない
たとえば無断欠勤を続けている状況で、民間企業や労働組合の退職代行に相談するとしましょう。無断欠勤を伝えるのと伝えないのとで、結果が大きく違います。
  • 無断欠勤のことを正直に話す・・・依頼は断られるが、弁護士に相談するようアドバイスがもらえる
  • 無断欠勤を黙っておく・・・依頼を受けてもらえるが、会社から懲戒解雇される可能性あり!
話しにくい内容もあるかもしれません。しかし退職代行業者と一つでも多くの情報を共有しておくことが、退職を成功させるためのカギです。

退職代行で失敗したくない人からよくある質問

退職代行で失敗したくない人からよくある質問

退職代行の認知度は年々上がってきており、企業が「退職代行対策」に乗り出し始めるほど退職代行を利用した退職は珍しくなくなってきました。

しかし退職代行を利用したいほど悩んでいても、やはり世間の目は気になるものですよね。ここでは、退職代行で失敗したくないという方々からよくお受けする質問3つにお答えしていきます。

退職代行を利用して後悔することは何がありますか?

退職代行での後悔は、以下のようなことが挙げられます。

  • 料金が予想より高かった
  • 退職の書類が送られてこず、会社とやりとりするはめになった
  • 退職はできたが、有給消化をあきらめた
いずれも退職代行選びを間違えたことが、後悔の大きな原因です。ご紹介した退職代行を利用して失敗しない方法を参考に、退職代行業者を選んでください。

退職代行を利用するのは人としてクズでしょうか?

結論から申し上げますと、退職代行を利用するのは人としてクズではありません!そもそもなぜ退職代行に依頼しようと考えるのでしょうか?

理不尽な労働環境に置かれていたり慢性的な人手不足だったりと理由はさまざまですが、自分で会社に退職を切り出せる状況でないからですよね。

退職代行を使わなければいけない状況に追い込んだ会社側です。退職代行の利用は、自分の状況に危機を感じた人の賢い選択といえます。

退職代行を利用するのはやめとけと言われるのはなぜですか?

「退職代行を利用するのはやめとけ!」は退職代行を利用するほど辛い思いをしたことのない人の言葉なので、気にしないでください。

「退職代行なんてやめとけ」と言われるおもな理由
  • 急に辞めると職場に迷惑をかける
  • 挨拶もしないで辞めるのは非常識
  • 退職代行にはお金がかかる
たしかに急に辞めると仕事に穴を開けます。挨拶もしないで辞めるのは非常識かもしれません。しかし退職代行を使うまでに追い詰めたのは会社側なので、辛い思いをしながら会社に気を使う必要はないです。

また退職代行の利用は数万円のお金がかかります。お金がかかるかわり、すぐ心身共に辛い状況から解放されて次の一歩を踏み出せるでしょう。

反対に無理して働き続けて重大な体調不良になってから退職すると、治療のために多くの時間とお金がかかる恐れがあります。

退職するのにお金がかかると、一時はもったいないかもしれません。しかし数万円を惜しんだばかりに多くの時間やお金を失うほうがよほどもったいないですよね。

【まとめ】退職代行で失敗したくない人へ!

退職代行の失敗事例には「会社から連絡がきた」「損害賠償請求された」などがありました。失敗を回避するためには、退職代行選びが重要です。

失敗したくないがために利用自体を迷っているなら、まずはうまくいきそうな候補を数社挙げて相談してみてください。無料相談だけなら料金もかからないので、安全に業者同士を比較できます。